階段と、門

階段をとてつもない速さで駆け下り、
時には10段くらい飛び越して降りていく。
最下層に辿りついたら門が開いているので
そこを抜け、物凄い速さで走り出そうとする。


けれど、門から少し離れた頃、
同じく物凄い速さの「何か」が俺をジャマしようと
こちらに向かってくる。けれど俺はひるまない。
ああ、もうすぐぶつかる、ぶつかる・・・・・・


ぶつかる寸前、足に思い切り力を込めて
あわよくば飛び越えようとするが、何か大きな力を感じて
ぶつかったのか、飛び越えたのか分からないけど目が覚める。



昔からこんな夢をたまに見る。
階段は、駆け上がってる事もあるけど、結末は大体同じだ。
多分、物心ついたころから見続けている。
この夢が、俺に投げかけてくる言葉は何だろう。


この夢の真理を知る時、
俺は何か自分の一生で一番大切なモノを知る事ができるのかもしれない。


ああ、謎だ。この世界は謎だらけだ。